ポリプラスチックスは2月24日、投薬デバイス等の用途に適した新しい高流動グレードのジュラコンPOM「PM27S01N」を開発したと発表した。
POM材料のトップサプライヤーである同社は、医療およびヘルスケア市場向けのジュラコンPOM「PMシリーズ」を展開しているが、今回、投薬デバイス等の用途に適した新しい高流動グレード「PM27S01N」をそのラインアップに加える。新グレードの「PM27S01N」は、より複雑で高機能に発展しつつあるさまざまな医療器具の更なる薄肉化・小型化・軽量化へ貢献することが期待できる。
すでに発表されている医療向け標準粘度タイプのジュラコン「PM09S01N」と同様に新グレードの「PM27S01N」も医療機器メーカーの代表的な要求事項(ISO10993および米国薬局方クラスVIの規格に準じた生体適合性/細胞毒性試験、FDAドラッグマスターファイル(DMF)およびデバイスマスターファイル(MAF)への登録、欧州委員会規則(EU)No10/2011およびFDA21CFR177・2470(米)の食品接触プラスチック規制、等)に対応する。
また、この材料は、VDIガイドライン、VDI2017医療グレードプラスチックへの準拠を含む厳格な品質管理システムにも準拠している。
医療・ヘルスケア市場では、常により信頼できる高品質の材料が求められている。そのような要求に応えて、同社は、高純度のトパスCOC材料を長年、市場に提供してきた。トパスも各国の医療および食品接触の規制に適合しており、薬剤や薬液と直接接触する医療用容器や投薬デバイスなど幅広い用途に用いられている。同社は医療向けPOM材料とCOC材料をともに持つ世界で唯一のエンプラメーカーとして、顧客のニーズに合わせて、さらに広い分野でソリューションを提供していくことを目指すとしている。