ミシュランは3月2日、2050年までにタイヤを100%持続可能にする取り組みを進めると発表した。この取り組みには、2017年に発表したVISIONコンセプト(エアレス、コネクテッド、3Dプリンティングの活用、100%持続可能原料を使用したタイヤ)の実現に向けた活動も含まれる。
現在、ミシュランタイヤは、主原料の天然ゴムに加え、合成ゴム、金属、繊維、強化剤(カーボンブラック、シリカ)、可塑剤(樹脂)、加硫用の硫黄など、200種以上の素材で製造されている。使用する素材は相互作用し、同社の最先端技術によって、安全性、快適性、環境負荷低減に優れた性能を提供する。ミシュランタイヤの原材料の約30%は、既に天然素材かリサイクル素材、持続可能な原材料となっている。
同社では、研究開発7拠点で6000人以上のエンジニア、研究者、化学者、開発者が、350の専門分野で2050年までにタイヤを100%持続可能にするというこの目標達成に取り組んでいる。 同社には、過去培った経験と1万件以上のタイヤ設計・製造に関する特許出願がある。また、革新的なテクノロジーパートナーや異業種の先駆者を積極的にまとめ、イノベーションのスピードと品質の向上をはかっている。