シリコーン製品値上げ 信越化学 4月出荷分から

2021年03月04日

ゴムタイムス社

 信越化学工業は3月3日、同社シリコーン事業本部が取り扱う全てのシリコーン製品の価格を改定すると発表した。価格改定率は10~20%で、実施時期は21年4月出荷分からとしている。
 シリコーンの主原料である金属ケイ素は、中国の旺盛な需要による供給不足と生産コストの増加などを背景に価格が上昇しています。また、メタノールや触媒原料の白金についても供給不足などの要因から価格が上昇している。さらに、物流費や副資材などの費用も上昇し、収益を圧迫する要因となっている。
 同社は「製造コストの削減による自助努力だけでは、これらのコスト上昇分を吸収することは困難であると判断し、価格改定を実施することにした」としている。

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