次亜塩素酸Naの圧縮タオル 三井化学ファインが福島に寄付

2021年03月05日

ゴムタイムス社

 三井化学は3月3日、三井化学ファインがジャパン・プラットフォームを通じて、2021年2月13日に発生した福島県沖地震における被災地の衛生性改善のため、次亜塩素酸ナトリウムと圧縮タオルを2in1パッケージにした「FASTAIDウイルス・スウィーパータオル」720個を、現地で活動を続けるオペレーション・ブレッシング・ジャパンに1日に届けたと発表した。

 今回の福島県沖地震において、一部被災地では断水が長引いている状況があり、地元自治体やボランティアの方々による飲料水の運搬が実施されている。しかしながら必要な生活用水は不足しており、衛生性の課題が残っているため、FASTAIDを飲料水と共に各戸へ配布することとなった。また、配布を担当する職員の感染症対策としても活用する。

 「FASTAIDウイルス・スウィーパータオル」とは、ジャパン・プラットフォーム、CWS Japan、同社などと共に進めている災害支援イノベーション共創イニシアチブ「モア・インパクト」から生まれたコンセプトで、三井・ダウポリケミカルのロック&ピール技術を活用して2in1パッケージにした災害支援イノベーション製品となっている。

 近年、地球温暖化などの理由から自然災害が増えており、それに伴う被災者は世界中で6850万人(2018年)にのぼる。同時に被災地での衛生の課題は深刻となり、災害の長期化とともに2次災害のリスクは急激に高まっている。同製品は、使用したいときにパッケージに記載されたインストラクションに従って袋を押すと次亜塩素酸ナトリウムが圧縮タオルが封入された別の室を浸し、ウイルス・スウィーパータオルが完成するというもので、防災・減災・災害発生時の救済インパクト向上に貢献するイノベーティブ製品のアイデアソンから生まれた。必要な時にその場で瞬時に次亜塩素酸ナトリウムを使用できることから、災害時のみに留まらず病院や介護施設、ホテル、乗り物内など様々な使用場面が想定される。

 

「FASTAIDウイルス・スウィーパータオル」を被災地へ寄付

「FASTAIDウイルス・スウィーパータオル」を被災地へ寄付

 

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