東ソーは3月8日、ポリエチレン樹脂を4月1日納入分より20円/kg以上値上げすると発表した。
対象製品は、同社ポリエチレン樹脂全製品で、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン―L」「ニポロン―Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」「ニポテック」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH―HMS」。
ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、原油価格の高騰に加え、アジア域内の需給逼迫と円安を背景に騰勢を強めており、4万8000円/kLを超える水準まで上昇している。
同社は、徹底したコスト削減に努めているが、原料価格の高騰に加えて、物流費、設備維持・補修費用の上昇による急激なコスト事情の悪化は自助努力のみで吸収することが極めて困難であることから、今後の安定供給を図る上でも価格改定せざるを得ないとの判断に至った。