2社と戦略的技術協力 BASF、界面活性剤で 

2021年03月12日

ゴムタイムス社

 BASFは3月11日、バイオサーファクタント製品(微生物が生産する界面活性剤)市場での世界的なリーディングポジションを拡大するため、2つのパートナーシップを締結したと発表した。
 一つ目のパートナーシップはアライド・カーボン・ソリューションズ (東京都新宿区、ACS)、戦略的提携。持続可能性、生分解性の成分や活性物質に対する消費者の高まるニーズに対応するため、糖脂質の一種であるソホロ脂質の独占的技術協力と商業契約、および製品開発において提携する。
 同社はACSと共同で、発酵技術により製造された新しいソホロ脂質を開発し、2020年第2四半期に商品名BioToLifeをアジア市場に投入した。BioToLifeは、有害な微生物の過剰増殖を抑制し、皮膚、頭皮、および口腔ケア製品において常在菌(マイクロバイオーム)のバランスを調整して優れた洗浄効果を発揮するなど、ユニークな特性を持っている。第一弾としてBioToLifeを既に発売しているが、さらに同社と ACS社は、目標とする性能を持つソホロ脂質をベースとした幅広い製品の開発に焦点を当て、連携を深める。
 もう一つは、英国を拠点とする新興企業Holiferm(本社イギリス)との戦略的技術協力だ。同社とHolifermは、パーソナルケア、ホームケアおよび工業用製品に応用可能な新規糖脂質開発のため、持続可能な非化石資源の発酵由来成分の開発・製造に特化した独占契約を締結した。
 最近締結された同社とHolifermとの共同開発契約は、Holifermの持つユニークな生産技術とプロセスのノウハウと、同社の業界における主導的な地位と知識を組み合わせることで、パーソナルケア、ホームケア、および工業用途のためのソホロ脂質以外の新規糖脂質の開発を目指す。これにより、将来的に革新的なソリューションをお客様に提供できるようになる。

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