横浜ゴムは3月11日、ヒストリックカー向けタイヤ「アドバンHFタイプD」に10サイズを追加し、12日より順次発売すると発表した。これにより「アドバンHFタイプD」は計17サイズとなる。
「アドバンHFタイプD」は、1981年に発売した同社の歴史的ヒット商品で、サーキットレースで使用されるレーシングスリックタイヤにディンプルを施したトレッドデザインを片側に採用した斬新な商品性と、優れた走行性能で高い評価を得た。ヒストリックカー愛好家の要望に応えるため2017年に復刻発売した「アドバンHFタイプD」の外観は、当時のデザイン、プロファイルを精緻に再現しながら、コンパウンド、構造には現在の技術を採用。ヒストリックカーに相応しいスタイルを備えつつ、優れた快適性能と安全性を実現し、名車の雰囲気を損なうことなく素晴らしき時代の姿と走りを提供する。
今回追加する10サイズは、ヒストリックカーを扱う専門店や、ヒストリックカーオーナーの声をもとにサイズを選定した。
同社では「アドバンHFタイプD」のほかにも、80偏平シリーズ「G.T.スペシャル・クラシックY350」、ポルシェ承認タイヤの復刻版「ヨコハマA―008P」、パターンが特徴的なクラシックスポーティータイヤ「A539」、ホワイトリボンタイヤ「ラジアル360スチール」など数多くのヒストリックカー向けタイヤをラインアップしている。また、ヒストリックカータイヤ専用サイトでは、ヒストリックカーに携わる協会やオーナーズクラブ、旧車専門店を紹介している。同社は今後も、ショップやオーナーのニーズに合わせた商品開発を続けるとともに、ヒストリックカー市場を盛り上げるための活動を実施していくとしている。