住友化学は3月12日、ポリエチレンおよびポリプロピレンについて価格改定を実施すべく、需要家との交渉に入ると発表した。
価格改定幅は、ポリエチレン、ポリプロピレンとも15円/kg以上、価格改定時期はポリエチレン、ポリプロピレンとも2021年4月1日納入分からとなっている。
同社は、21年2月3日に、2月22日以降の納入分について10円/kg以上の価格改定を公表した。ただ、足元の原油価格は、OPECプラスによる協調減産やサウジアラビアの自主減産継続、新型コロナワクチン普及による世界経済の回復期待を背景に上昇している。国産ナフサ価格についても、原油価格上昇とタイトな需給状況に伴い、前回の価格改定決定時の想定水準を超えてさらに上昇している。
「こうした大幅なコスト増は、当社自身の努力だけでは吸収しえないものであり、安定供給を継続するためにも、価格改定をお願いする」(同社としている。なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正をお願いすることもあるとしている。
2021年03月15日