トヨタから「技術開発賞」 豊田合成、高圧水素タンクで

2021年03月16日

ゴムタイムス社

 豊田合成は3月11日、トヨタ自動車が2020年12月に発売した新型MIRAI向けの「高圧水素タンク」の開発が評価され、トヨタ自動車から「技術開発賞」を受賞したと発表した。

 高圧水素タンクは燃料電池自動車(FCV)の主要部品の1つで、水素を高圧(約700気圧)で圧縮して効率的に貯蔵する。新型MIRAIはFCVの普及課題となっていた航続距離を延ばすために、従来型MIRAIよりも1本多い3本のタンクを搭載しており、同社では車両後部に搭載される3本目の生産を担っている。今回、トヨタ自動車との共同開発においては、タンク外層(耐圧層)の材料や生産方法などの工夫により、耐圧強度を保ちつつ厚みを極小化して内容積を増やし、水素の貯蔵効率を約1割高めた。

 今後も同社は、ゴム・樹脂分野のコア技術を活かした製品開発を通じ、EV・FCVなどの電動車の普及を支えていくとしている。

 

トヨタ自動車の「技術開発賞」受賞

トヨタ自動車の「技術開発賞」受賞

水素の貯蔵効率を約1割向上

水素の貯蔵効率を約1割向上

 

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