横浜ゴムは3月12日、国産スポーツカー・日産「フェアレディZ」とSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」のコラボレーションによるスタイリッシュかつ本格オフロード仕様のオールラウンドスポーツカー「Zアドベンチャー」を制作したと発表した。
同デモカーは「東京オートサロン2021」での発表に向けて制作したもので、1月17日の東京オートサロン2021/オートサロンTVでの露出を皮切りに、すでに多くのクルマ専門メディアで紹介され注目を集めている。
「Zアドベンチャー」は、1984年にクロカン四駆が主流だったダカールラリーに参戦し、大差で優勝した「ロスマンズ・ポルシェ953」がコンセプトのベースとなっている。同車をオマージュし、同社は、オフロードツーリングを楽しんだ後に高級ホテルのエントランスに乗り付けられるような、オシャレで遊び心を忘れないジェントルな大人のためのオールラウンドスポーツカーを目指した。
カスタムポイントは未舗装路ではセダンのラリーカー並み、オフロードでも四駆SUV以上の走破性能を確保しつつ、スポーツカーとしてのシルエットを壊さないデザインを実現した。足元には大口径33インチのオフロードユーザー向けタイヤ「ジオランダーM/T G003」とラリー・ダートトライアル用アルミホイール「アドバンレーシングRCⅢ」を装着し、さらにレース用サスペンションやブレーキキャリパーを採用、また、Baja(バハ)仕様のガードシステム、ウインチやサンドラダーなどレスキューアイテムを装備しオフロード対応力を高めている。安全性と快適性も考慮し、室内にはリクライニングバケットシート、6点式シートベルト、4点ロールバー、エアバッグ付きステアリングを装着した。トレーラ牽引も可能でラゲッジスペース不足を補い、バイクやスノーモービルなど遊びアイテムも運べる。
同社は、今後はモータースポーツや試乗会などの各種イベント、同社オウンドメディアや様々なメディアでの露出を通じて、クルマ好きの大人のためのニューカスタムスタイルとして広く提案していくとしている。