ブリヂストンは3月17日、同社の欧州グループ会社であるブリヂストン・フランス・エスエーエスが保有するベチューン工場(フランス)の閉鎖について、2020年10月より開始していた関係者との協議が2021年2月26日に終結し、工場閉鎖に向けた計画が3月16日に現地当局により承認されたと発表した。同工場は、従業員の配置転換や再就職支援の実行など必要なプロセスを経て、4月末に閉鎖される予定。
同社は、2月16日に発表した中期事業計画において、グローバルすべての地域、領域を対象とした経費・コスト構造改革を進めていることを発表した。コア事業での経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、成長事業・探索事業へ戦略的成長投資を進め、環境変化に適応しながら着実に成長する「強い」ブリヂストンへの変革を目指していく。
同社グループは、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を推進し、将来にわたって社会価値・顧客価値を提供し続けるソリューションカンパニーへと進化していく。事業・拠点再編については、適切なタイミングでステークホルダーに伝えるとしている。
なお、同件は、欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ地域を統括するブリヂストン・ヨーロッパ・エヌヴィーエスエーが主導している。引き続きブリヂストン・ヨーロッパ・エヌヴィーエスエーの責任のもと、工場閉鎖による地域社会への影響を最小限に留めるべく、工場所在地の有効活用について現地ステークホルダーとの対話を継続するとともに、顧客に対しては、欧州他拠点からの供給確保により、従来同様に高品質な商品・サービスを提供できる体制を構築していくとしている。