熱安定性備えた新製品を上市 BASFのウルトラミッド

2021年03月22日

ゴムタイムス社

 BASFは3月18日、新開発の熱安定性を備えたウルトラミッドB3PG6・BK23238を上市したと発表した。これにより、同社は高温用ポリアミドの製品ポートフォリオを更に拡充する。

 エンジニアリングプラスチックには、長期間の高温耐性に加え、電気部品のガルバニック腐食(異種金属接触腐食)防止も求められている。耐熱性、長寿命、およびウェルド強度は、パワートレインコンポーネントの基本的要件であり、内燃機関のほか、ハイブリッドや電気自動車において、過酷な環境下でも信頼性が高く、技術的に欠陥のない材料が不可欠となっている。

 新開発のウルトラミッドB3PG6・BK23238は、190℃までの耐熱性があり、ハロゲン化物や金属フリー安定化により、電気部品のガルバニック腐食を防止する。さらに30%ガラス繊維で強化されたポリアミドは、優れた耐熱老化性を持つほか、振動溶着およびホットガス溶着へ適用することもできる。 

 さらにチャージエアダクトを対象とした材料開発において、同社では様々なウルトラミッドの可能性を検証し、P系熱安定剤により過酷な温度要件を初めて達成した。これはまた、電動パワートレインの使用にも適している。新しい熱安定剤が使用された新たな製品グレードであるウルトラミッドB3PG6・BK23238により、同社はガラス繊維強化耐熱性ポリアミドのポートフォリオを拡充するとしている。

 

新グレード高温用ポリアミド

新グレード高温用ポリアミド

 

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