AGCは3月19日、同社子会社であるインドシナ半島クロール・アルカリ事業3社、AGCケミカルズ・タイランド社(以下「ACTH社」)、ビニタイ・ パブリック・カンパニー社(以下「ビニタイ社」)、AGCケミカルズ・べトナム社(以下「ACVN社」)の再編統合を2022年前半完了を目標に実施し、統合新社を設立することを、18日開催の取締役会において決議したと発表した。
同社はこれまで、インドネシアにおける既存拠点の生産能力増強や、ACVN社(ベトナム)及びビニタイ社(タイ)の買収により、東南アジアにおけるクロール・アルカリ事業のトップポジションを確固たるものにしてきた。
同社グループは同決定を通じて、統合新社の株主であり、タイにおける大手石油メーカーであるPTTグローバル・ケミカル・パブリック・カンパニー((以下「GC社」)との連携を深化し、インドシナ半島クロール・アルカリ事業の基盤強化と更なる成長を目指すとしている。
同決定に関する手続きとして、①ビニタイ社をタイ証券取引所から上場廃止とする旨、ビニタイ社における株主総会にて承認を取得。その後、GC社がビニタイ社の普通株式に対する株式公開買付を行い、ビニタイ社を上場廃止とする手続きを実施。なお、同社はビニタイ社の上場廃止に賛同し、GC社による同公開買付には応募しない、②前記と並行し、同社がACVN社をACTH社の子会社とする手続きを実施、③①②の手続き完了後、ビニタイ社とACTH社を統合し新社設立、④GC社は新社持分比率を最大35%まで引き上げる権利を持ち、GC社に対する第三者割当増資により、これを実施、の4点を予定している。
なお、上記のうち③④は、ビニタイ社がタイ証券取引所から上場廃止となる等の合併前提条件を全て充足することを条件としている。
同公開買付の諸条件などに関する詳細情報は、タイの法令及びタイ証券取引所の規則に基づきGC社及びビニタイ社がタイで公表する。
また同社は、組織再編が同社の連結子会社間で行われることをふまえて、同社の連結業績に与える影響は軽微としている。