ブリヂストンは3月26日、同日開催の取締役会において、同社の社外取締役であるデイヴィス・スコット氏を取締役会議長に選定したと発表した。同社で社外取締役を取締役会議長に選定するのは初めて。
デイヴィス・スコット氏は2011年3月に同社社外取締役、2013年3月に同社ガバナンス委員会委員長、2013年3月から2021年3月に同社指名委員会委員長、2014年3月から2018年3月に同社コンプライアンス委員会委員長を務めた。また、社外における主な役職は立教大学経営学部国際経営学科教授。
同社は2016年3月に指名委員会等設置会社へ移行し、その後も継続的にコーポレート・ガバナンス体制の強化を図ってきた。その一環として、同社は同日開催の株主総会において定款変更を行い、取締役会の議長および株主総会の議長をそれぞれの役割に応じて選定する制度へ変更することについて承認を受けた。
この定款変更に基づき、同社は、同日開催の取締役会において、執行監督機能をより高める観点より、社外取締役であるデイヴィス・スコット氏を取締役会議長に選定した。
デイヴィス・スコット取締役会議長は、「取締役会議長と執行の役割の分離は、ブリヂストンのガバナンス強化のための継続的プロセスのひとつであり、意思決定の透明性と客観性を高め、株主およびその他のステークホルダーの皆様の利益とより調和していくことを目的にしている。ブリヂストンがサステナブルなソリューションを提供し、社会価値・顧客価値の創造を継続していくために、取締役会の全員と一丸となってこの責務を果たしていきたいと考えている」とコメントしている。
なお、株主総会の議長については、株主に対して同社経営についての説明を引き続き充実させる観点より、石橋秀一代表執行役グローバルCEOを選定している。
同社は、企業理念の下、「2050年にもサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンに掲げ、最適なガバナンス体制の構築を今後も継続的に図っていくとしている。