ゴム・樹脂用途に拡販へ 環境配慮型の蛍光顔料を本格投入

2021年04月05日

ゴムタイムス社

 蛍光色材の総合メーカーであるシンロイヒ㈱(神奈川県鎌倉市、室内聖人社長)は従来品よりも耐熱性を大幅に改良し、人・環境に配慮したアクリル樹脂系蛍光顔料SXー200シリーズを市場に本格投入する。
 従来の蛍光顔料は耐熱性の面で一部の樹脂に対し、蛍光色本来の鮮やかな色彩が表現できないため、使用可能な樹脂に制限があった。また、鮮やかな色彩で着色できた場合でも樹脂からのマイグレーション(色移行)や、一部用途によっては法規制に準拠できず適用範囲に課題もあった。

 アクリル樹脂系蛍光顔料SXー200シリーズの特長は、同社が長年培ったアクリル樹脂に色素を染付ける技術で、耐熱温度が280℃まで向上した。そして、同製品はマイグレーションが発生しにくくREACH高懸念化学物質やRoHS指令該当物質が非含有のため、従来品に比べて多くの材料や用途に展開が可能な全く新しい蛍光顔料となるとのことだ。粒子が球形で粗粒が少なく水系や弱溶剤の塗料・インキなど広い用途に適用できる。

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