住友ゴム工業は4月1日、神戸市の本社で2021年度入社式を開催した。新入社員は事務系、技術系計51人で、式には山本悟社長、西野正貢常務執行役員らが出席した。昨年は入社式を開催せず、社長訓示映像を視聴する形で行われたが、今年は新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、式典の時間を短縮して実施された。
山本悟社長は新入社員を前に――①大切にしてほしい心構え②未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる――の2つのテーマであいさつした。
大切にしてほしい心構えについて、一つ目に「素直な気持ち」を挙げた。「素直であることは全てのベースであり、社会人として大切な心構えのキーワード」とした上で、「何事も先ずは素直な気持ちで受け止めてみる姿勢が大事だ」と説明した。大切にしてほしい心構えの二つ目としては「一歩踏み出す勇気を持つこと」を挙げ、「変わることの気恥ずかしさもあると思うが、一歩踏み出す勇気をもって、さまざまなことに果敢にチャレンジしてほしい」と述べた。
続いて、同社が昨年12月に策定した新理念体系「Our Philosophy」のなかで、住友ゴムの存在意義(Purpose)として「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる」を定めたことを述べた。同社の事業は、「安心」「ヨロコビ」のためにあり、顧客と社会からの信頼に応え、その期待を超える価値を創造していくことにあることを説明し、その実現のために、「信用と確実を旨としよう」「挑戦しよう」「お互いを尊重しよう」という「住友ゴムWAY」の3つの価値観を常に意識して行動するよう求めた。
山本社長は最後に、「本日入社した新入社員の皆さんも、住友ゴムの変革の主人公。社会人としては1年生なので、真っ白な状態で、可能性は無限大である。皆さんの若いエネルギー、チャレンジ精神に大いに期待している」とあいさつを締めくくった。