宇部興産は4月5日、液体アンモニア及び誘導品の価格改定を5月1日出荷分から行うと発表した。
対象製品と値上げ額は、液安(液体アンモニア)がプラス25円/kg、安水(アンモニア水)がプラス7円/kg、濃硝酸(98%)がプラス8円/kg、希硝酸(62%、67・5%)がプラス8円/kg、硝酸ソーダがプラス10円/kg、硫安がプラス10円/kg、高純度安水がプラス50円/kg、高純度硝酸がプラス30円/kgとなる。液安(液体アンモニア)は同社の工業薬品事業における主力製品で、主にナイロン原料であるカプロラクタムや窒素系肥料の原料として生産される。
原料価格の高騰、製造設備の維持更新コストの増大、専用ローリー・船舶等の物流費用の高騰により、同社は液体アンモニア及び誘導品の価格改定を行うことを決定し、ユーザーとの交渉を開始する。
同社の液体アンモニア及び誘導品の値上げ表明は2018年4月以来で、コストの上昇を製品価格に転嫁し、採算是正を実施するとしている。