30年にCO25割削減へ 豊田合成、中長期目標策定

2021年04月06日

ゴムタイムス社

 豊田合成は4月5日、中長期のCO2削減目標である「Targets50&50」を新たに策定したと発表した。また、2025年までの5ヵ年の活動計画として策定した第7次環境取り組みプランのなかでCO2削減目標を設定し、脱炭素に向けた取り組みを加速させていく。

 同社はカーボンニュートラルの実現に向けて、2050年までにCO2排出量をゼロにする目標(TG2050環境チャレンジ)を掲げており、そのマイルストーンである「Targets50&50」では、2030年までに「CO2排出量を50%削減」(2015年度比)する目標を設定し、実現に向けた重点取り組みとして、「再生可能エネルギー由来の電力利用率50%」を目指す。また、各工場でのクリーンエネルギーを活用した発電設備や消費電力の少ない生産設備の導入、設備のコンパクト化などの生産技術革新の推進、EV・FCVといった電動車向けの製品開発なども行っていく。さらに第7次環境取り組みプランに基づき、2025年までの目標として「CO2排出量を25%削減」(2015年度比)することを目指す。

 また、気候変動がもたらす事業リスクと機会についてステークホルダーへの説明責任を果たすため、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に基づき、推奨項目の開示を完了した。加えて、同社の取り組みをステークホルダーに理解してもらうための活動として、同日、機関投資家向け「ESG説明会」を実施した。

 同社は今後も持続可能な社会の実現に向け、環境に配慮した事業活動を推進していくとしている。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー