川口化学工業の2021年11月期第1四半期連結決算は、売上高が18億1100万円で前年同期比5・2%増、営業利益は1億300万円で同96・5%増、経常利益は1億400万円で同89・9%増、四半期純利益は7800万円で同94・2%増となった。
化学工業薬品事業の売上高は18億200万円で同5・2%増、セグメント利益は9600万円で同112・5%増となった。
ゴム薬品の売上は11億300万円で同9・9%増となった。国内向けの工業用品向け薬品は、国内自動車生産及び販売、中国を中心とする海外市況の回復、更には顧客需要動向への積極対応を行った結果、国内全体では前年同期を上回った。タイヤ向け薬品は、輸出向けタイヤ生産、国内自動車生産の回復により顧客の稼働が回復したが、海外品との競合が激しくなり前年同期を下回った。合成ゴム向け薬品は、国内自動車生産の回復により全体では前年同期を上回った。海外向けは、新型コロナウイルス感染症の影響から早期に経済回復した中国をはじめ、東南アジア諸国での自動車生産の回復により前年同期を上回った。
樹脂薬品部門の売上は1億6800万円で同1・2%減。国内は主要顧客のアクリル酸・アクリル酸エステルの生産が低調で推移した。その中、主要製品において顧客要望への対応の結果、前年同期を上回ったものの、海外向けは、顧客の需要減により受注が減少し、前年同期を下回った。
通期の連結業績予想については上方修正し、売上高が71億円で前期比7・1%増、営業利益が2億5000万円で同209・1%増、経常利益が2億5000万円で同210・5%増、親会社株主に帰属する純利益が1億8000万円で同203・3%増を見込んでいる。