ニッタ(大阪市浪速区、石切山靖順社長)の20年度のベルト部門の需要動向は、第3四半期(9~12月)から徐々に盛り返している。ただ、第1四半期がコロナにより大きな影響を受けたことから、売上は前年度を下回る水準にある。需要先では、物流や食品工場でのメンテナンス需要は安定的に推移した。一方、輸出の比重の高いセットメーカー向けは、「コロナ禍でメーカー自体の営業活動が進まず、受注に結び付かない厳しい状況が続いている」(同社)という。
製品別では、カーブコンベヤは物流向けだけでなく、食品向けも好調を維持。食品向けは、食品検査ラインや包装ラインといった後工程で使われるケースが広がり、「5~6年前に比べるとカーブコンベヤ全体の販売台数は物流、食品ともに着実に増えている」(同社)としている。
食品向けでは「巣ごもり需要」を受けて、