三菱ケミカルは4月7日、同社の完全子会社である日本ポリケム(以下「JPC」)が、JNC石油化学(以下「JNC」)との合弁会社である日本ポリプロ(以下「JPP」)が保有し、ポリプロピレンコンパウンド(以下「PPCP」)及びガラス長繊維強化熱可塑性樹脂(以下「ファンクスター」)事業を展開する海外グループ会社の株式を取得することにより、同事業をJPPからJPCに移管すると発表した。
JPCは、2003年にJPPを設立以降、同社を通じ、国内外でポリプロピレン、PPCP及びファンクスター事業を行ってきた。PPCP及びファンクスターは、自動車軽量化に貢献する有力材料として需要の増加が見込まれている。今回同社は、当該事業の拡大を目的として、JPCを通じ、海外におけるPPCP及びファンクスター事業を取得する。
同社は、JPPがこれまで培ってきた技術力と、同社グループが海外に保有する様々な事業基盤の活用を通じ、顧客のニーズに迅速に応えることで成長を加速させていくとしている。