バンドー化学は４月14日、同日、創立１１５周年を迎えたと発表した。新型コロナウイルス感染状況を受け、昨年に続き創立記念式典は中止となったが、オンラインで吉井満隆社長のメッセージの配信が行われた。
式典の冒頭、吉井社長はまず、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続いており大きな苦難であるが、同社は創業以来、世界的な戦争をはじめ幾多の苦難を乗り越えて今日を迎えており「逆境に強い遺伝子を有している」と述べた。また、「歴史の中で受け継いだＤＮＡのしたたかさ・しなやかさを発揮して、今回の苦難も乗り越え、持続的に成長していきたい」とした。
続いて吉井社長は、昨年、同社グループにおいて初めてとなる医療機器「ＡＴメジャー」を世に出すに至った経緯を語り、「医療分野の事業化を加速させていく弾みになる」との期待を述べた。さらに、コア事業である伝動ベルトや搬送ベルトにおいても、ニューノーマル時代の新たな営業スタイルへの挑戦を進めていると語った。
吉井社長は、同社の活動はすべて経営理念である「社会のニーズに沿った新たな付加価値を創造し、社会の信頼に応え、社業の発展を期するとともに、社会に貢献すること」につながっており、創立記念日に際して、改めて創業の精神に立ち返り、「経営理念」や「私たちの目標」の達成に向かって、全従業員が一致団結して取り組んでいくことを誓いたい、と強調した。
そして、「ニューノーマルと呼ばれる未知の時代には、全従業員一人一人が自律性をもって時代に向き合い、新たな課題に挑戦することが必要。新型コロナウイルス感染症はいずれ収束に向かう。こういう時だからこそ、バンドーグループ一丸となって、企業体質の強化に努め、それぞれが高い目標に向かって果敢に挑み、やりきって、達成の喜びを分かち合っていきましょう」と締め括った。
なお、式典にあわせて、社長特別賞や永年勤続従業員への表彰等も行われた。
吉井社長のメッセージを配信
