【トップインタビュー】豊田合成 小山享社長

2021年04月19日

ゴムタイムス社

■ トップインタビュー

一人ひとりが意識と行動を変える

豊田合成 小山享社長


 「21年は事業環境の変化に目を向け、意識を変え、スピード感を持って行動し、変化に挑戦する年にしたい」と語る豊田合成の小山享社長。20年度の総括とともに、e‐Rubberやトヨタ自動車の技術開発賞を受賞した高圧水素タンクなどについて小山社長に聞いた。

◆20年度の総括を。
 新型コロナウイルス感染症拡大による減産の影響は大きかったが、自動車メーカーを中心とするお客様の挽回生産に支えられた。地域では、中国は年初から好調だ。当社にとって売上・利益が大きい米州もコロナからの戻りが早かった。第2四半期以降の業績は堅調に推移している。
 20年度はお客様に支えられた部分が大きいが、従業員も頑張ってくれた。コロナで減産に追い込まれた時も業績面でのロスを最小限に抑えてくれたし、増産に切り替えた時も大きなトラブルが生じることもなく、スピード感を持って対応してくれた。その意味では従業員に感謝している。

 ◆足元の状況について。
 半導体不足や自然災害による原材料の動向など、足元は下振れリスクがある。ただ、こうした「想定外のリスク」に対しては、国内外の拠点と関係会社、取引先企業が「ワンチーム」となり、情報を緊密に取ることで、従来よりも迅速に対応できるようになってきた。ただ、グローバルなBCPの観点からみると、やや課題が残る。たとえば北米の大寒波では

 

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