合成ゴムは、タイヤや部品など自動車向けを中心に多様な分野に需要が広がるが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、自動車メーカーが生産台数を減産した結果、タイヤや自動車部品メーカーの昨年4~6月は大きく需要が減少した。そのため、合成ゴムの需要も落ち込んだ。
品種別に見ると、タイヤ向けを中心とする汎用ゴムでは、SBRが40万3975tで同25・6%減であり、BRも26万9538tで同11・5%減となった。20年の自動車タイヤの生産も前年比17・6%減と2ケタ減少となり、汎用ゴムの生産の減少はコロナ禍で浮き彫りになった。
2021年04月19日