スルホン系樹脂製品を拡充 BASFのウルトラゾーンP

2021年04月16日

ゴムタイムス社

 BASFは4月15日、ウルトラゾーンPのラインナップを拡充し、CHINAPLAS2021の同社ブースで展示していると発表した。

 ウルトラゾーンPは、業界標準である3つの製造方法、射出ストレッチブロー成形、押出ブロー成形、射出成形のすべてにおいて、高品質なボトル製造が可能となる。ポリフェニルスルホン(以下「PPSU」)であるウルトラゾーンP2010およびP3010は、さまざまな色やデザイン、形状のボトルを製造でき、また、丈夫で耐薬品性を備えているため、大人用だけでなく乳児用ボトルにも適している。この高温熱可塑性プラスチックのカスタマイズされた特性は、3つの製造方法すべてにおいて、メリットがある。有害物質を含まず、食品接触が認められており、優れた強度と耐薬品性を備え、さらに180℃までの加熱蒸気に対する耐性を備えている。透明で淡いはちみつ色をした同社のPPSUを使用したボトルは、製造方法を問わず、電子レンジや熱湯での減菌も可能となっている。

 ウルトラゾーンP2010およびP3010は、スクラップ損失を出すことなく、適切に設定されたホットランナーシステムを使用したプロセスが特に容易であるため、射出成形と射出ストレッチブロー成形に適している。機械特性や光学特性を損なうことなく、長期使用とさまざまな用途に対応したボトルの製造が可能になる。

 ウルトラゾーンは、ポリエーテルスルホン(ウルトラゾーンE)、ポリスルホン(ウルトラゾーンS)、PPSU(ウルトラゾーンP)を含む、同社のスルホン系樹脂製品群の登録商標で、この高性能素材は、電子機器、自動車、航空宇宙産業で使用される軽量部品のほか、ろ過用メンブレンや、熱湯や食品と接する部品にも使用されている。ウルトラゾーンブランドは、その優れた特性により、熱硬化性樹脂、金属、セラミックの代替として利用することができる。

 

ボトルに最適なウルトラゾーンP

ボトルに最適なウルトラゾーンP

 

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー