エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)の「エスプレンEPDM」を製造・販売する住友化学。
20年度のエスプレンEPDMの動向では、4~8月は自動車生産の減少に伴い販売が減少したものの、国内は9月から需要が本格的に回復しはじめた。海外では、5月から中国が早く需要が戻りはじめ、他国よりも回復が早かった。
足元や通期については、約8割が自動車部品向けの同製品だが「20年度はコロナ禍で大荒れの一年だった。前半は減少したが、後半はお客様の動きも回復した。しかし、前半の落ち込み分を後半でカバーできず全体でマイナスだ。ただ、足元ではものが無いほど忙しい状況が続いている」(機能樹脂事業部・久山徹也合成ゴム部長)とし、19年度比で販売数量がやや減少する程度となった。また足元の堅調な動きの要因として、コンテナ不足などの輸送の問題もあり、他社の輸入品も減少している模様で、国内品の需要が増えて続けているという。
2021年04月19日