合成ゴム特集 デンカ CRが昨年末需要が急回復に 医療用手袋が引き続き好調推移

2021年05月10日

ゴムタイムス社

 クロロプレンゴム(CR)の世界のトップメーカーを誇るデンカの第3四半期を振り返ると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響より、各用途とも落ち込んでいたものの、急速に回復が進んだ。

 「需要の回復は想定を超えるスピードであったため、対応に苦慮した部分もある」(エラストマー部)とし、需要回復に加え、海上輸送の混乱にも一部影響を受けた。輸出が大きな割合を占めるCRは、船の遅延などを危惧したユーザーから前倒しのオーダーも増えており、実需以上の出荷もあったという。

 足元の需要動向では、半導体不足による自動車生産の減産などが伝えられているが、「当社エラストマー製品への影響はまだ見られておらず、需要は旺盛である」(同)ことから、自動車以外の用途をはじめ、一般産業用、接着剤用なども需要は好調であるほか、地域による差もあまり見られないとのことだ。

 CRの需給バランスについては、自動車の生産調整や2月にアメリカ南部を襲った寒波など、

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