日本触媒は4月19日、開発中のiOLEDフィルム光源を、ZOZOテクノロジーズと細尾が共催する展示会に向けて提供すると発表した。
同展示会は、ZOZOテクノロジーズと、東京大学大学院情報学環・筧康明研究室ならびに細尾が実施している、伝統工芸と先端テクノロジーを組み合わせたテキスタイルに関する共同研究の成果発表を目的としたものであり、展示物の一つとして日本触媒のiOLEDフィルム光源を織り込んだ西陣織が展示される。
iOLEDフィルム光源は、有機ELの長年の課題であった大気中の酸素や水分による素子の劣化を、日本触媒とNHKとの共同開発による材料および素子技術(iOLED技術)により克服し、厚さ0・1mm以下と紙より薄く、高い柔軟性を実現している。
今回同社は、ZOZOテクノロジーズと、織物に織り込める構造ならびに形状を共同で開発検討し、新たに細い紐状のiOLEDフィルム光源を開発した。西陣織をはじめとする様々な織物への活用が期待される。
同社は、iOLEDフィルム光源の新しい光をもって明るい未来を創造していくと共に、今後も独創的で優れた技術を開発・企業化し、企業理念「TechnoAmenity~私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」の実現にまい進していくとしている。