新テクニカルセンター建設 モルテン「ザ・ボックス」

2021年04月22日

ゴムタイムス社

 モルテンは4月19日、広島市内に分散している開発機能を集約したテクニカルセンターとして、モルテン「ザ・ボックス」を広島市西区観音新町の広島西飛行場跡地に建設することを決定したと発表した。

 モルテン「ザ・ボックス」のネーミングは、「Out of the Box」(創造的な、独創的な)を語源として、同社のテクニカルセンターから、常に独創的な製品をこの世に生み出していくという思いを込めて命名された。

 デザイン監修はサポーズデザインオフィス、設計・施工はフジタという広島ゆかりの2社、さらに日建設計コンストラクション・マネジメント、そして同社の4社で、2019年春にプロジェクトを立ち上げた。現在、実施設計の最終段階で今年7月に着工予定となっている。

 テクニカルセンターは2022年8月竣工、11月1日業務開始を予定している。現在、広島市西区中広町と同安佐北区口田南にある開発機能を1ヶ所に集約し、同社が取り組むスポーツ用品、自動車部品、医療・福祉機器、親水・産業用品の4つの事業の経営資源を最大活用することで、4種事業横断のモノづくりを推進し、さらに飛躍することを目指す。また、モノづくりを通じた地方創生などにも挑戦していく。

 同施設では、4つの事業のブランドが体感できる。「the Court」は、スポーツ用品の製品開発や試験研究を行う。また、社内外各種イベントなども開催できる多目的コートとなる。「the Garage」は、自動車の部品交換や整備などを通じ、機能性の追究のみならず、走る歓びも感じることのできる自動車部品を生み出す。「the Medical Lab」では体圧測定や動作解析などを行い、人の尊厳を守る医療・福祉機器の様々なシミュレーションを行う研究施設となる。「the Studio」は、3D プリンターや真空成型機をそなえる建物内の中心に位置する共同工作室で、各事業のエンジニアが集まり試作品づくりを行う。

 同社は、これからも全ての人々の可能性と共に動き続け、人々が一歩前へと動くための製品を提供し、世の中をより良い場所にすることを目指していくとしている。

 

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