クラレは4月21日、東京本社を移転し、2021年7月20日より新オフィスにて業務を開始すると発表した。
同社新オフィスは、JR東京駅日本橋口至近に生まれる「トウキョウトーチ」街区の一角に位置する常盤橋タワーで、地下鉄5路線が集約した大手町駅接続という都内屈指の交通利便性を備える立地となっている。
新オフィスではABWの概念を取り入れ、柔軟な働き方に適したワークスペースを創出し、社員が仕事内容に応じて働く環境を自ら選択できるデザインとした。移転を持続的な成長の原動力とすべく、社員一人ひとりの生産性、効率性、創造性の向上を図るとともに、社員同士のコミュニケーションを活発化する。加えて、新オフィスはBCP(事業継続計画)対応に優れており、先進の制震設計の採用により働く社員の高い安全性を確保する。
具体的には、部署毎のフリーアドレスの導入、社員自ら選択できる11のワークスペース(コラボレーションエリア、高集中エリア、遮音ブース等)を設置する。多様なワークスペースの活用で効率性や創造性を高めるとともに、新しい生活様式として求められている過密を避けたソーシャルディスタンスを保つことが可能な設計とした。また、執務フロアは共用スペースが多く設けられた見通しの良いデザインとなっており、部署間の連携や社員同士のコミュニケーションを活発化することができる。
昨今急速にリモートワークが普及し、オフィスのあり方が変化するなか、同社はオフィスの意味と役割を再考、オフィスとは社員がリアルに集う場であり、対面での意見交換による相互理解や創造性、生産性の向上、また企業文化の継承にも有用で貴重な場と捉え、ABWの概念の導入とオフィス環境を一新することを決めた。