日本自動車タイヤ協会(JATMA)は4月23日、2020年の廃タイヤのリサイクル状況を発表した。
それによると、2020年の日本国内における廃タイヤ(使用済みタイヤ)発生量は、「タイヤ取替え時」と「廃車時」の合計で、本数は8600万本で前年比1000万本減、重量は93万7000tで同8万9000t減となった。
「タイヤ取替え時」の発生量は、本数は7300万本、重量は80万6000tで、本数、重量とも同1割減となった。これは、新型コロナウイルスによる経済の落ち込み等の影響により、市販用タイヤの販売本数が全体的に減少したことが影響している。
「廃車時」の発生量は、廃車台数の減少により、本数は1300万本、重量は13万1000tで、本数、重量ともに同1割減となった。
2020年のリサイクル利用量は、合計で91万2000tと前年より5万4000tの減少となったが、廃タイヤ発生量が減少したことにより、リサイクル率は97%と前年より3ポイント上昇した。
2020年の廃タイヤの輸入量は、約9万9500tで前年に比べ