ゴム・樹脂手袋特集 ダンロップホームプロダクツ プリティーネの拡販に注力 前期は使い切りが販売伸ばす

2021年05月10日

ゴムタイムス社

 ダンロップホームプロダクツ(大阪市中央区、西山和成社長)の前期(20年12月期)は堅調に推移し、前年をクリアした。商品別では、使い切り手袋が大きく販売を伸ばし、売上に貢献した。
 
 同社の使い切り手袋は天然ゴム、ニトリルゴム(NBR)、ビニール(PVC)、ポリエチレンの各素材を市場へ供給している。国内ではコロナ感染拡大が始まった昨年3月頃から使い切り手袋は販売が急増。世界各国で使い切り手袋の需要が拡大するなかで、同社も旺盛な需要に供給が間に合わない状況が続いている。さらに、ニトリルゴム(NBR)を始め、天然ゴム、ビニールの原料価格が高騰。同社は原料値上げに価格を転嫁させながら、「現在はお客様の注文に応じ、安定供給が行えるよう努めている」(同社)。

 なお、使い切り手袋の需給ひっ迫を受け、親会社の住友ゴム工業は昨年7月、政府の要請に応じ、同社マレーシア工場の生産ラインを増強し、ニトリルゴム製使い切り手袋の生産能力を月200万双に増強すると発表した。増産開始は今年5月からで、国内・海外の医療機関や食品工場などを中心に供給する方針だ。

 また、家庭用手袋は、使い切り手袋の代替として購入するケースも見られ、販売は前期をクリアした。同社の家庭用手袋は、

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