TPE特集 旭化成 SBSがコロナ禍でも堅調 道路の改質剤用途に注力

2021年05月24日

ゴムタイムス社

 旭化成のパフォーマンスプロダクツ事業本部で取り扱う熱可塑性エラストマー(TPE)のうち、アスファルト道路の改質剤用途はSBSの注力用途のひとつになっている。同社はサスティナブルの観点で素材開発を進め、道路のアスファルトの長寿命化に貢献する可能性があるSBSグレードを開発し、現在販売に力を入れている。

 同社のTPEの用途は、医療用途、自動車、電子材料、食品包材、衛生材料、スポーツシューズのミッドソールなど多岐に渡り、国内外顧客数は多い。取り扱う製品では水添スチレン系エラストマー(SEBS)の「タフテック」「S.O.E.」と、スチレン系エラストマー(SBS)の「タフプレン」「アサプレンT」、スチレン系特殊透明樹脂(SBC) の「アサフレックス」などがある。

 20年度の動向を振り返ると、「製品別やエリア別に強弱があるものの、下半期から回復基調になっている。回復が早かったのはアジア、次に欧州だ。欧州も上半期で一時期ストップしていた出荷も下半期から回復した。全体的には2019年並のレベルに迫りつつある」(同社)としている。

 製品別で見ると、タフプレンやアサプレンTは以前から販売しいている道路アスファルト改質剤用途や粘接着用途などコロナ禍でも大きな変動は無く例年並みを推移した。

 タフテックでは、「国別で需要の差がでている状況。19年並に戻るには少し時間がかかるのではないか。欧米が堅調に回復する一方、

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