自動車用ゴム部品メーカー5社の21年3月期の売上高は、下半期には回復したものの、上半期に新型コロナウイルス感染症の影響により自動車生産台数が減少したことで、全社減収となった。利益についても自動車生産減による販売減の影響が大きく、豊田合成を除く4社が減益となった。
◆豊田合成
売上収益は、為替影響や新型コロナウイルス感染拡大による自動車生産の減少で減収となった。地域別にみると、日本ではコロナによる減販影響等はあったものの、徹底した労務費・経費の削減や、前期にTGM全株式を外部に譲渡し事業整理損失を計上したことの反動により増益。米州は新型コロナウイルスによる減販や為替の影響で減収。アジアは中国での主要顧客の増販効果や原価改善等により増益となった。
◆NOK
自動車向けなどが含まれるシール事業は売上高が2930億2300万円で同7・6%減、営業利益は231億8300万円で同4・6%減。自動車向けは需要が下期に入り回復したが、上期に落ち込んだことが影響し、販売は減少した。
2021年06月02日