精密成形品事業は増収増益 信越ポリマーの21年3月期

2021年04月27日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの2021年3月期連結決算は、売上高は769億400万円で前年同期比4・2%減、営業利益は72億1700万円で同6・9%減、経常利益は70億2100万円で同13・3%減、当期純利益は45億3600万円で同27・9%減となった。

 電子デバイス事業の売上高は180億3700万円で同8・6%減、営業利益は8億8900万円で同45・9%減。同事業では新型コロナウイルス感染拡大の影響による自動車業界の需要低迷等により、自動車関連入力デバイスを中心に出荷が低調に推移し、全体として売上は前年を下回った。入力デバイスは、薄型ノートパソコン用タッチパッドの出荷が好調に推移したが、主力の自動車向けキースイッチの出荷は期の後半回復したものの低調だった。コンポーネント関連製品は、電子部品検査用コネクターの出荷が順調に推移したが、売上は前年並みだった。
 精密成形品事業の売上高は341億6000万円で同2・1%増、営業利益は55億1700万円で同7・6%増。同事業は、半導体関連容器やキャリアテープ関連製品の出荷は堅調に推移したが、全体として売上は前年並みだった。半導体関連容器は、半導体業界の底堅い需要を背景に300mmウエハー用出荷容器などの出荷が堅調に推移した。シリコーンゴム成形品は、主力のメディカル関連製品の出荷が横ばいで、全体として売上は伸び悩んだ。

 なお、2022年3月期の業績予想については、合理的に算定することが困難であり未定とした。

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