JSRは4月26日、21年3月期の決算説明会をオンラインで開催し、宮崎秀樹取締役常務執行役員が説明した。
IFRS基準による連結売上収益は4466億900万円で前年同期比5・4%減、コア営業利益が259億6300万円で同21・9%減、事業構造改革費用の計上で営業損失は616億3300億円、純損失は551億5500万円となった。
宮崎取締役は「コア営業利益は260億円。昨年10月に公表した195億円の見通しを大幅に上回った。半導体材料を始めとしたデジタルソリューション事業の好調に加え、石化系事業も需要が回復。半導体材料は当期売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。また、エラストマー事業や合成樹脂事業は上半期コロナの影響により、自動車やタイヤ関連市場の深刻な需要減があったものの、下半期は需要回復により、業績回復が進んだ」と総括した。
エラストマー事業は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、グローバルな自動車生産は第1四半期に大幅に落ち込むものの、第2四半期以降は回復が進み、下期はほぼ前年のレベルまで回復。販売はコロナ影響により販売数量が上半期の時点で、対前年約30%減だったが、下半期は前年水準まで戻った。ちなみに、第4四半期は需要環境が自動車やタイヤ市場の回復が第3四半期から続き増収増益となった。
2021年04月28日