英国子会社で労使交渉を開始 豊田合成、欧州生産体制再編

2021年04月30日

ゴムタイムス社

 豊田合成は4月28日、同社子会社である英国豊田合成(TGUK)の生産終了を前提に、同社の労使間での協議を開始すると発表した。

 自動車業界が激変する中、英国においてもカーメーカーの減産および生産終了決定といった動きが進み、同社はTGUKとしての事業成長が見込めないと判断し、今回の決定に至った。

 同社は、将来にわたる持続的な成長を実現するための取り組みを進めており、その一環としてグローバルでの事業の構造改革を行ってきた。欧州では、2019年12月にドイツの自動車部品の生産子会社の株式を譲渡し、主力拠点である豊田合成チェコ(TGCZ)に生産を移管するなど、これまでも事業再編を進めてきたが、今後、欧州事業については、TGCZを中心に生産性の向上を図り、事業の強化を進めていく。

 同社は今後も、加速度的な事業環境の変化に柔軟かつ迅速に対応し、将来にわたる持続的な成長の実現を目指していくとしている。

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