ショーワグローブ(兵庫県姫路市、近藤修司社長)の前期(20年12月期)は、増収となったものの原価高騰を受け利益は減少し、増収減益となった。分野別に見ると、使い切り(ディスポ)手袋の売上は前期比150%と大幅増となった。新型コロナ対策として、家庭や食品工場などでも需要が急伸したことや、需給ひっ迫により商品の価格改定を行ったことも売上の増加につながった。
また、家庭用手袋についても、「コロナの感染予防対策だけでなく、巣ごもり需要の高まりから自宅で家事をする機会が増えたことで、新たな需要の掘り起しにつながった」(同社)と見ている。
一方、作業用手袋の前期は、寒波の影響で防寒テムレスなど防寒手袋は前年に比べて販売を伸ばした。 産業用手袋も自動車生産の回復により年後半にかけて復調を見せたほか、耐切創手袋も安全意識の高まりを受け順調に推移した。
今期注力する手袋は、家庭用手袋は、ナイスハンドシリーズで付加価値タイプの「ナイスハンドさらっとタッチ」を挙げる。同シリーズでは昨年「タッチシリーズ」「ミューシリーズ」の2シリーズでリブランディングを実施。パッケージリニューアルなどを行うことで、商品の特徴がダイレクトに伝わりや