ブリヂストンは4月30日、代表的なESG評価機関の一つであるISS ESGによる「ESGコーポレートレーティング」で「プライム」評価に初めて認定されたと発表した。ISS ESGは、議決権行使助言会社であるインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)の責任投資部門で、サステナビリティ格付評価を行っている。認定は2021年3月付。
「ESGコーポレートレーティング」では、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の観点から企業の取り組みが評価され、各業界内で高い評価を受けた企業が、「プライム」評価に認定される。同社は自動車部品業界において「プライム」評価に認定された。
今回の同社の認定は、環境中期目標「マイルストン2030」でサーキュラーエコノミーへの貢献促進を掲げて取り組みを進めていること、取引先へグローバル調達ポリシーの展開を促進したことなど、ESGに関する取り組みや情報開示が進んだ点が評価された。
同社グループは、「2050年にもサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供する会社であり続けること」をビジョンとして掲げ、中期事業計画を推進している。その中核として、資源循環やカーボンニュートラル化などへの取り組みと、ビジネスモデルを連動させるサステナビリティビジネス構想の実現へ向けた取り組みを加速している。環境中期目標「マイルストン2030」において、2030年に向けて同社が排出するCO2総量を50%削減(2011年対比)すること、2050年を見据えた「環境長期目標」においてカーボンニュートラル化を目指すことを明確にし、CO2削減に向けた取り組みをさらに推進していく。また、サーキュラーエコノミーについては、2030年に再生資源・再生可能資源比率40%、2050年へ向けては100%サステナブルマテリアル化に挑戦する。
同社は今後も、「最高の品質で社会に貢献」を使命とし、地域社会や地球との共生に向けて、社会課題の解決やSDGsの達成に積極的に貢献していくとしている。