東洋紡、ＶＣファンドに参画　国内ベンチャーとの協業推進

　東洋紡は５月６日、リアルテックホールディングスが運営するベンチャーキャピタル（以下、「ＶＣ」）ファンド「グローカルディープテックファンド」に出資参画したと発表した。同ファンドは今年３月に出資者の募集を完了し、総額１００億円の資金を調達した。

　同ファンドは、地方発の「リアルテックベンチャー」に積極的な投資を行うことを目的として、２０２０年６月より活動を開始した。参画企業である地域金融機関や事業会社と連携して、優れた技術を持つベンチャー企業を支援・育成することで、グローバルな課題の解決と、地域経済の活性化を図る。

　同社は、リアルテックホールディングスが運営する日本最大規模のＶＣファンド「リアルテックファンド１号」に２０１６年１月に加入するなど、国内ベンチャー企業の支援に注力してきた。今後、同ファンドの参画組合員として、同社の事業分野と適合性の高いベンチャー企業の情報を収集し、リアルテックホールディングスの持つ日本全国のネットワークを活用した協業機会の創出を目指していく。

　「素材＋サイエンスで人と地球に求められるソリューションを創造し続けるグループ」を「めざす姿」として掲げる同社は、引き続きオープンイノベーションを推進し、社会課題の解決に貢献していくとしている。