クラレのエラストマー事業の20年度の需要動向によると、「昨年はコロナ禍で上半期は厳しい環境下だったが、下半期は需要が回復し伸長した」(イソプレンカンパニーエラストマー事業部・岸井史郎事業部長)。
地域別では、日本をはじめ、中国を含むアジア、欧州がコロナによる影響で受けたものの、米国は米中貿易摩擦の影響で自国製品を優先購入するなどの特殊要因があり好調を示した。その結果、「日本や中国を含むアジア、欧州の落ち込んだものが、米国でカバーした」(同)という。
21年度第1四半期の動向については、アメリカの寒波の影響はあったが、すでに「セプトン」の工場は再稼働しており、前年対比を上回るほど好調が続いている。
海外拠点の生産体制は、タイの「セプトン」新工場の建設を進めており、2022年度中の商業運転の開始を目指していくとしている。
前期を振り返り、「サプライチェーンの最適化」をひとつの課題として挙げており、