JSR、エラストマー事業を譲渡 ENEOSに1150億円で

2021年05月12日

ゴムタイムス社

 JSRは5月11日、エラストマー事業を会社分割した上でENEOSに全株式を譲渡すると発表した。
 同社は今後設立する新会社にエラストマー事業を継承させ、ENEOSが2022年4月をめどに完全子会社化する。譲渡額は第三者評価を参考に合意した1150億円をベースに、各種価値調整を踏まえた実質的な譲渡価格(企業価値)から、譲渡完了時点の純有利子負債、運転資本、その他資産・負債などを調整し確定する。

 同日会見を開催したエリックジョンソン代表取締役CEOは「エラストマー事業は私たちの祖業のコアであり、決して短期的な利益を追求して下された決定ではない。エラストマー事業を長期的により発展させていくために、従来とは異なる新しい経営基盤、施策が必要であると判断した」と譲渡の経緯を語った。
 事業譲渡については、エラストマー事業を会社分割により子会社化するために、5月12日付で事業承継会社として「日本合成ゴム分割準備㈱」を設立。その上で、日本合成ゴム分割準備㈱の株式をENEOSに譲渡していく。

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