横浜ゴムは5月12日、東日本大震災の被災者支援の一環として、乗用車用タイヤ12本とホイール4本を日本カーシェアリング協会に寄贈したと発表した。寄贈タイヤは4月14日に、宮城県石巻市にある石巻専修大学で開催された「2021年春の学生整備プロジェクト」において、被災者に寄贈する車両へ装着された。
日本カーシェアリング協会は、東日本大震災の復興支援活動の一環として、震災直後の2011年4月から仮設住宅や在宅の避難者を対象にカーシェアリングをサポートし、仮設住宅や復興住宅などでの非営利のカーシェアリング、生活困窮者や非営利組織への車両貸し出し、地域振興のための車両貸し出しを行っている。また、自然災害によって車を失った人に対して車を一定期間無料で貸し出す生活再建支援も行っている。同社は、同協会の活動に賛同し、東日本大震災の被災者や支援団体に乗用車用タイヤを寄贈する活動を2015年から行っている。
「学生整備プロジェクト」では、石巻専修大学の理工学部機械工学科自動車工学コースで授業の一環として、タイヤ交換、オイル交換、点検作業などを毎年春と秋のタイヤ交換のシーズンに合わせて行っている。
同社では、今年2月に新中期経営計画「YX2023」を策定した。ESG経営においては「未来への思いやり」をスローガンとして掲げており、事業活動を通じた社会課題への貢献を進めていくとしている。