中国好調も減収減益 タイガースポリマーの21年3月期

2021年05月14日

ゴムタイムス社

 タイガースポリマーの21年3月期連結決算は、売上高が365億8900万円で前年同期比8・2%減、営業利益は11億5200万円で同11・5%減、経常利益は14億5900万円で同6・7%減、当期純利益は7億6900万円で同245・5%増となった。
 ロックダウンの影響を大きく受けた米州に加えて、日本、東南アジアのセグメントで売上高が減少した結果、減収となった。利益面は、売上高の減少等で日本、米州、東南アジアのセグメントで営業減益となったことにより、減益となった。
 セグメント別では、日本は、売上高が198億9800万円で同7・7%減、セグメント利益は6億8800万円で同22・8%減となった。自動車部品、産業用ホース、ゴムシートの販売が減少し、減収となった。原材料費や労務費は減少したものの、減収や減価償却費増加の影響により減益となった。
 米州は、売上高が108億8900万円で同14・3%減、セグメント損失は2億5000万円(前期はセグメント損失1億9700万円)。米国では、自動車部品は、ロックダウンによる操業停止の影響を受けて販売が減少したことにより、減収減益。産業用ホースも、販売が減少したことにより、減収減益となった。一方、メキシコの自動車部品は、円高による為替換算上の影響により減収となったが、原材料費や諸経費の減少で増益となった。
 東南アジアは、売上高は24億4800万円で同17・0%減、セグメント利益は3700万円で同80・5%減。マレーシアでは、家電用ホースの販売が減少し、減収減益となった。タイでも、自動車部品の販売が減少し、減収減益となった。
 中国は、売上高が63億1800万円で同16・2%増、セグメント利益は5億8500万円で同106・3%増。自動車部品、家電用ホースともに販売が増加し、増収となった。原材料費や諸経費は増加したが、増収の影響により増益となった。
 22年3月期の業績予想は、売上高は397億円で同8・5%増、営業利益は12億円で同4・2%増、経常利益は13億円で同7・5%減、当期純利益は6億円で同22・0%減を見込んでいる。

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