北米・欧州好調で増収増益 クリヤマHDの1~3月期

2021年05月14日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの21年12月期第1四半期連結決算は、売上高が145億4400万円で前年同期比4・3%増、営業利益は12億9500万円で同34・8%増、経常利益は14億3100万円で同23・1%増、四半期純利益は9億9400万円で同19・7%増となった。
 セグメント別では、アジア事業は、売上高が73億2200万円で同0・3%減、営業利益は9億4400万円で同5・5%増。産業資材事業は、尿素水識別センサーおよび尿素SCR用モジュール・タンク等の受注が好調であったことから販売が増加。また、中国において、建機メーカーの増産が続いたことにより、中国子会社における現地での販売が増加した。スポーツ・建設資材事業は、全天候型ゴム製トラックおよび体育館用床材の販売が好調に推移したものの、設備投資の低迷が影響し、大型商業施設等向けの大判セラミックタイルの販売が減少した。
 北米事業は、売上高が32億3100万円で同8・8%増、営業利益は4億7400万円で同94・8%増。外食産業が回復基調となったことで飲料用ホースの販売が増加した。そのほか、農業、インフラ分野が引き続き堅調に推移したことに加え、DIY需要や巣ごもり需要、世界的な原材料の供給不安と価格高騰および国内、国際物流の混乱が懸念されたことによる駆け込み需要により当期間における販売が増加した。
 欧州事業は、売上高が9億9100万円で同12・7%増、営業利益は1億1400万円(前年同期は3300万円の損失)。スペインとアルゼンチンに拠点を置く製造販売子会社では、消防用ホース・ノズルおよび農業分野向けレイフラットホースの受注が好調であったことから販売が増加した。
 通期予想は、売上高が520億円で前期比4・1%増、営業利益は28億円で同3・4%減、経常利益は30億円で同9・6%減、当期純利益は17億円で同17・7%増とした。

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