マテリアルは減収減益 旭化成の21年3月期 

2021年05月13日

ゴムタイムス社

 旭化成の2021年3月期決算は、売上高は2兆1060億5100万円で前年同期比2・1%減、営業利益は1718億800万円で同3・1%減、経常利益は1780億3600万円で同3・2%減、四半期純利益は797億6800万円で同23・2%減となった。

 セグメント別では、マテリアルは売上高は9912億円で同1019億円の減収、営業利益は665億円で同259億円の減益となった。
 第2四半期より自動車関連市場や石化製品市況の回復等を背景に業績が回復したが、第1四半期を中心にCOVIDー19による影響を大きく受けた。
 住宅は売上高6926億円、同118億円の減収、営業利益は652億円で同92億円の減益となった。
 不動産部門が好調に推移したが、建築請負部門、リフォーム部門において消費増税やCOVIDー19による影響を受けた。
 ヘルスケアは売上高4079億円、同701億円の増収、営業利益は676億円で同241億円の増益となった。COVIDー19による影響を受け営業活動に制約が生じたが、クリティカルケア事業で人工呼吸器の需要が大きく伸長したことに加え、医薬・医療事業も堅調に推移した。
 エンジニアリング事業などを含むその他は売上高143億円、同20億円の減収、営業利益は38億円で同6億円の増益となった。
 通期業績予想については、売上高が2兆3750億円で同16・1%増、営業利益が1900億円で同10・6%増、経常利益が1960億円で同10・1%増、当期純利益が1550億円で同94・3%増を予想している。

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