豊田合成㈱(荒島正社長)は、12月4日(日)に稲沢工場(愛知県稲沢市)で同社が09年度から開始した「工場の森づくり」活動の一環として、地域住民や市関係者および地域小・中・高学生、従業員とその家族など約800名のボランティア参加により約6000本の植樹を実施した。
同社の国内外拠点として、6回目の開催。同社および同社グループでは、地域および従業員に愛され心やすらぐ工場づくりに向けて、10年間をかけ「世界60拠点で60万本の植樹」を目標に「工場の森づくり」活動を推進している。今回の植樹会は、昨年度中国の現地法人である天津豊田合成有限公司で実施した植樹会に続き、今年度初の開催となった。
同社の「工場の森づくり」活動は、①工場緑化の推進(生態系保護の促進と地球温暖化対策に貢献)②社員の環境意識(エコマインド)の向上と一体感の醸成③地域の人々と一緒に取組むことによる地域社会との融合をねらいに、国際的な植樹の第一人者である、宮脇昭先生(横浜国立大学名誉教授、国際生態学センター長)が提唱されている手法に従って実施している。宮脇方式では、地域本来の植生種による多層構造を持つ森を作ることにより、多様な生物が息づく自然環境を育むことができ、防災機能を持ち、およそ3年後には人工的な管理不要な「本物の森」がうまれる。
今回の植樹種は、周辺地域の事前フィールド調査により、「シイ・タブ・カシ類」など47種を選定し、「混植・密植」させ「競争と共生」を図りながら「真の生物多様性」を目指す。
なお今年度は引き続き国外2拠点(ベトナム・中国)での開催を計画しており、今後もこのノウハウを世界に発信していく計画。