石油化学は減収減益 住友化学の21年3月期

2021年05月14日

ゴムタイムス社

 住友化学の2021年3月期連結決算は売上収益が2兆2869億7800万円で前期比2・7%増、コア営業利益は1476億1500万円で同11・3%増、営業利益は1371億1500万円で同0・3%減、当期利益は460億4300万円で同48・9%増となった。

 セグメント別では、石油化学の売上収益は5893億円で同676億円の減少、コア営業利益は120億円の損失となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う経済活動の落ち込みにより、自動車関連用途を中心に合成樹脂などの出荷が減少した。また原料価格の下落に伴い、石油化学品などの市況が低水準で推移した。

 エネルギー・機能材料の売上収益は2452億円で同98億円の減少、コア営業利益は203億円で同ほぼ横ばいとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、自動車関連用途のリチウムイオン二次電池用セパレータや合成ゴムなどの出荷が減少した。

 情報電子化学の売上収益は4318億円で同269億円の増加、コア営業利益は397億円で同146億円の増加となった。半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加した。また、巣ごもり需要や在宅勤務需要等を背景に、ディスプレイ関連材料の出荷が増加した。

 22年3月期通期の連結業績予想は、売上収益が2兆6100億円で前期比14・1%増、コア営業利益が2000億円で同35・5%増、営業利益が1800億円で同31・3%増、当期利益が1000億円で同117・2%増を見込んでいる。

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