ＮＯＫの21年３月期連結決算は、売上高が５９６３億６９００万円で前期比４・９％減、営業利益は１４４億６７００万円で同20・３％増、経常利益は１８３億３９００万円で同５・６％増、当期純損失は13億６１００万円（前年同期は22億１８００万円の損失）となった。
セグメントのうち、シール事業は、売上高が２９３０億２３００万円で同７・６％減、営業利益は２３１億８３００万円で同４・６％減。自動車向けは需要が下期に入り回復したが、上期に落ち込んだことが影響し、販売は減少した。一方で、一般産業機械向けは、中国における建設機械需要の増加により、販売が増加した。
電子部品事業は、売上高は２８１７億７１００万円で同０・５％減、営業損失は83億７１００万円（前年同期は１２６億円の営業損失）となった。高機能スマートフォン向け、自動車向けの需要は下期に入り回復したが、上期の需要が大きく落ち込んだことにより、販売は減少した。
ロール事業は、売上高が１４１億８４００万円で同20・３％減、営業損失は14億２２００万円（前年同期は７億５１００万円の損失）となった。複合機および補修用部品の需要が落ち込んだことにより、販売が減少した。人件費・経費等の削減に努めたが、販売減少の影響が大きかった。
２０２２年３月期の連結業績予想は、売上高が６２４０億円で前期比４・６％増、営業利益が２２５億円で同55・５％増、経常利益が２７２億円で同48・３％増、当期純利益が１４４億円を見込んでいる。
