子会社化売上寄与で増収 日精樹脂の21年3月期

2021年05月18日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業の21年3月期連結決算は、売上高が416億400万円で前年同期比7・2%増、営業利益は11億4500万円で同4・1%増、経常利益は10億7000万円で同5・3%減、親会社株主に帰属する当期純利益は5億9800万円で同7・1%減。期中前半は新型コロナウイルス感染拡大の影響により経済活動が鈍化したが、期中後半に経済活動の再開と、景気が緩やかに回復したことおよびネグリ・ボッシグループを連結子会社化したこと等から増収となった。利益面では主力である射出成形機の需要が緩やかに回復したこと等から営業利益は増益となったが、経常利益は減益となった。

 製品別の売上高は、射出成形機が313億7700万円で同11・7%増、周辺機器は17億7400万円で同28・4%減、部品は60億3500万円で同12・8%増、金型等は24億1700万円で同16・1%減だった。

 セグメント別では、日本は、売上高が141億2800万円で同34・9%減、セグメント損失は1億1300万円(前年はセグメント利益8億1200万円)。自動車関連等の需要が鈍化したこと等から減収減益となった。

 欧米地域は、売上高が164億2300万円で同131・6%増、セグメント利益は3億5800万円で同94・2%増。ネグリ・ボッシグループを子会社化したことおよび医療関係を中心に需要が堅調に推移したこと等から増収増益となった。

 アジア地域は、売上高が110億5200万円で同10・5%増、セグメント利益は5億900万円で同20・6%増。IT関連を中心に需要が堅調に推移したこと等から増収増益となった。

 22年3月期通期の連結業績予想は、売上高は436億円で前期比4・8%増、営業利益は24億円で同109・5%増、経常利益は33億5000万円で同212・8%増、親会社株主に帰属する当期純利益が24億5000万円で同309・1%増を見込んでいる。

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